車を売却する理由は人それぞれ。不要になった車を売却する人もいれば、買い替えの頭金として売却する人もいるでしょう。中には、急にまとまった資金が必要になって車を売却して資金を作ろうと思っている人もいるかもしれません。どのような理由であれば、可能であれば売却から入気までスピーディに終わらせたいところ。
実は、車の売却は買取方法によって買取から入金までの時間に大きく差が出ます。また、中には「即日現金買取!」という謳い文句で募集している買取業者もいるかもしれませんが、そういった業者の場合は足元を見られて極端に安い買取額を提示される可能性があるため注意が必要。
現実的にちゃんとした買取価格を受け取ろうと思うと、買取査定に出してから買取金額の入金まで最短で2日、長いと1週間ほどというのが目安。しかし、これは先ほど伝えたように買取方法によって期間が異なりますし、買取業者によっても差が出るものです。
今回は、車の買取査定から入金までの流れと、スピーディに買取金額を受け取る方法、買取の際の注意点についてご紹介します。この内容を確認して、買取業者を選定することによって、買取資金の受け取りまでをスピーディーに、かつ高価買取してもらいましょう。
中古車買取査定から売却までの流れ
まず最初に、買取査定に申し込んでから実際に売却できる(買取金額が入金される)までの流れをおさらいしておきます。
買取の流れ
- 買取査定の申し込み
- 専門スタッフによる査定
- 売却に必要な書類の提出
- 売買契約の合意
- 買取金額の受け取り(入金)
このような流れで進めるのが一般的です。それぞれの項目に対して必要な時間(日数)をもとにご紹介するので、最短でかつ高く買い取ってもらえる方法を探していきましょう。
買取査定の申し込み(1日〜)
まず、買取査定の申し込みをする時点で買取完了までの日数に大きな差が出ます。これは買取業者によって違うというよりは、その業者がどのような買取査定の方法を取っているかによって異なります。
結論、早く買い取ってもらいたい場合は自分で店舗へ持ち込むのが一番でしょう。昨今の主流になっている出張買取査定では、どうしても出張してきてもらう日程調整が必要になりますし、急に当日査定してもらうことは難しいです。
出張買取査定の場合(2日〜)
昨今主流となっている出張買取査定。主にインターネットから申し込みをして、査定スタッフと査定の日程調整をするようなスタイルのものです。インターネットの問い合わせフォームから送ったり、最近ではLINEで買取査定の申し込みが出来るので初めての方でも安心して利用できるサービス。
問い合わせの手間は簡単なのですが出張してきてもらう必要があるため、どうしても買取査定まで時間がかかってしまいます。平日、休日問わず査定してくれる会社が多いですが、夜間の査定を行なっている会社は少なく、あくまでも日中で空いている日程を調整しなければいけません。夜間の屋外だとしっかりと車の状態が見えず、ちゃんとした査定ができませんからね。
今日連絡してそのまま当日来てくれる会社は少なく、どれだけ早く対応してくれる会社でも翌日以降になるでしょう。そのため出張買取査定を選択した場合、最短でも2日以上のタイムロスが発生します。
出張買取の場合は複数者と相見積もりを取るべき
出張買取の場合、出張で家まで査定しに来てくれるのはありがたいのですが、その結果の査定額が安いのでは意味がありません。さらに、安い査定額を提示されるためにわざわざ予定を空けておくのも癪でしょう。
そういった時には一括買取査定の相見積もりサイトを使用するのがおすすめです。買取業社が出張査定しにくる前に、おおよその買取金額を提示してくれます。複数社(10社ほど)に対してインターネット上で一気に仮査定してもらい、高い金額を提示してくれた業者さんにだけ来てもらうことができます。
買取業社さんの予定に合わせて査定してもらわなければいけないので、なるべく高く買い取ってくれる業者さんとだけやりとりしましょう。
店舗へ持ち込み査定の場合(1日)
インターネットからの申し込みではなく、自分で店舗へ直接車を持ち込む形でも買取査定してもらうことは可能です。地方でも国道沿いには中古車買取店が並んでいる場所は多く、いきなり持ち込んでもしっかり対応してくれるでしょう。
店舗へ持ち込んだ場合、その場で買取査定してくれるケースがほとんどです。時々、外車を持ち込んだりした時に専門スタッフが不在にしていて査定が出来ない場合もあるようですが、基本的にはその日に査定してくれます。
その場に車があれば、査定にかかる時間は30分〜1時間ほどが目安になります。お店の中でコーヒーを飲みながら待っていればちゃんと査定して、買取金額を提示してくれるでしょう。
店舗へ持ち込む場合は複数店に買取価格を確認
店舗へ持ち込んで買取してもらう場合、その場で買取価格を提示してくれるのでスピーディーに進みます。しかし、その買取価格が本当に適切な金額かは分かりません。もしかすると他社では100万円以上で買い取ってくれる車を、80万円で査定されている可能性もあります。目の前で査定額を提示してくれるスピード感は嬉しいですが、買取価格が低いのでは元も子もありません。
実際、店舗での買取はそのように「この人は急いでお金が欲しいんだな。」と足元を見て買取価格を提示しているケースもあるようです。そういった事で騙されないように、店舗へ持ち込む際には最低でも3件ほどの買取査定を受けましょう。他社の査定価格を提示して
Aという買取会社さんは〇〇万円を提示してくれているんですが、これより高く買い取ってもらえますか?
と最初から金額を伝えて査定してもらうのも全然アリです。ちょっと失礼な気もして実際に買取会社の方に話を聞いてみたんですが、そういった形で相見積もりを取りに来るお客さんはたくさんいるとのことでした。
3件も買取店を回るのは大変かもしれませんが、その一苦労で数万円以上の金額が変わる可能性があるので、気合を入れて買取の日を作っておいても良いかもしれませんね。
その場で即決を求められた場合は一度キャンセル
店舗へ買取査定してもらうと
今日、この場で即決してくれるなら100万円で買い取ります。
明日以降になるのであれば、再査定になるので買取金額は保証できません。
と言われるケースもあります。車の価値は流動的なので、常に買取価格は変化します。流行りのモデルは高く売れますし、ニュースなどで話題になった車種も高く売れます。しかし、それがいつまで高く売れるかは分からないのです。来月までかもしれないし、来週には需要が下がっているかもしれません。
なので、買取業社としてもあまり長い目で査定額を保証することはできないのです。全く同じ車種だったとしても、今日提示した100万円という買取価格で来月も買取をしているとは言い切れません。そのため、買取価格の保証期間を制限されるのは通常の契約です。
しかし中には「当日と言っておけば、多少安くても手放してくれるだろう。」という悪徳業者が存在するのも事実。売主が急いでいる雰囲気や、車に対しての知識がない雰囲気を察して買取価格を安く提示、なおかつ「明日以降だともっと下がるかもしれません。」という文句で買取交渉している業者もいます。
そう言った行為があるのも事実なので、その場で即決を求められた場合には一度キャンセルして他のお店に持って行くのが良いでしょう。いくら価値が流動的であると言っても今日、明日で車の買取価格が大きく変わることはそうそうありません。
査定スタッフに査定してもらう(当日:30分〜1時間程度)
買取業者に査定依頼したら、実際に車を査定してもらいます。先ほど述べたように、買取には出張買取査定と、持ち込み買取査定の2種類があります。査定依頼の方法は違えど、実際に査定スタッフの方が査定する業務自体は同じです。
買取査定の進め方に関しては買取業者それぞれで違いがあるかもしれませんが、大抵の場合は
- 車の基本情報をシートに記入
- 実際に車を査定スタッフが見て確認
- 車の状態などのヒアリング
- 査定額の提示
というような流れで進みます。買取業者さんとしても慣れている作業なのでサクサクと進むと30分ほどで買取金額が提示されるでしょう。何かしら問題があったとしても1時間ほどで査定結果は出るはずです。
ただ、「早く売却したいけど、高く売却したい…」というお客さんの中に、車の不具合箇所を申告せずに買取査定を進めていく方がいます。不具合箇所、修復歴などを申告せず(隠して)売却するのは契約不適合責任に問われる法律違反の行為です。くれぐれも不具合箇所を隠して高く買い取ってもらおうなどということは考えないでおきましょう。
必要書類を準備(当日〜)
車を売却する際にはその車体以外に、書類が必要になります。必要な書類は主に以下の6つです。(軽自動車の場合は実印や委任状は不要)
車を売る時に必要な書類
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- 自動車リサイクル券
- 実印・印鑑登録証明書
- 委任状・譲渡証明書
自動車検査証(車検証)、自賠責保険証明書、自動車税納税証明書、自動車リサイクル券の4つの書類に関しては、車検証ケースの中に入っているでしょう。見たことがないという人でも、助手席のグローブボックスの中にしまってあるはずです。印鑑登録証明書はマイナンバーカードを持っていればコンビニでもプリント出来ますし、委任状・譲渡証明書は買取業者さんが持っています。
車を売るときに必要な書類に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
書類を紛失した場合は再発行(1日〜)
車の売却に必要な書類を紛失してしまった場合、再発行が必要です。書類がない状態では車を買い取ってもらえないため、もし早く車を買い取ってもらいたいのに書類がない場合には、先に書類の再発行をしておきましょう。
再発行は最短当日に行えるのですが、陸運局や役所など平日しか開いていない施設も多くあるため注意が必要です。また、施設の窓口時間が夕方までだと仕事終わりに訪問して再発行などは出来ないでしょう。紛失した書類がある場合、再発行する書類の管轄施設を確認しておきましょう。
車検証を再発行する場合、お近くの陸運局で再発行してもらうことが可能です。運転免許証などの本人確認書類を持参すれば、再発行手数料を支払って車検証を再発行可能です。
自賠責保険証明書は陸運局や役所で再発行する書類ではなく、保険会社に再発行してもらわなければいけません。契約していた保険会社が分からない方は車両を購入した車屋さんに問い合わせし、保険会社さんに再発行してもらいましょう。契約者本人であれば、再発行してもらうことが可能です。
自動車税納税証明書は役所で再発行してもらえます。税金の納税証明なので、普通自動車の場合は税務事務所、軽自動車の場合は市区町村役場で再発行可能。車検証と本人確認書類があれば再発行してもらえます。
自動車リサイクル券は再発行できません。再発行できないと言っても、自動車リサイクルシステムのホームページから「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷すれば代用品として使用できます。リサイクル料金の預託状況を取得するためには車の細かな情報入力が必要になるため、車検証を手元に置いてから手続きを始めましょう。
売買契約の合意(当日)
査定金額に納得したら、その場で買取業者と売買契約を結びます。契約というと身構えてしまう方もおられるかもしれませんが、これは「査定された買取金額で買取業者へ車を引き渡しますよ。」という内容にサインするものです。
売買契約は法的に定められているものであり、契約に違反すると罰則も発生します。そのため、最低限以下の箇所は確認をしてからサインしましょう。
売買契約で確認すべき事項
- 記載されている買取車種、グレード、年式等に間違いはないか
- 不具合箇所がある場合、明確に記載されているか
- 売却金額は間違いないか
- 金額内訳に自動車税、自賠責保険料などの還付金は記載されているか
- 査定手数料などの手数料は事前条件通りか
- 売却金額の補償期限は記載されているか
- 売却車両の引き渡し日は記載されているか
- 引き渡し方法は(場所等)記載されているか
- 契約不適合責任を負う期間は記載されているか
- キャンセル料など契約後の契約破棄に伴う費用は発生するのか
売買契約自体は署名、捺印をすれば契約完了になるためすぐ終わります。契約内容をゆっくり確認してサインしたとしても30分〜1時間ほどでしょう。車を売ると決めた当日に売買契約まで完了できることがほとんどです。
買取金額の受け取り
買取金額の受け取り方法は大きく2パターン。
- 後日、振込による入金
- 当日、現金受け渡し
買取金額の支払い方法は買取業者によって異なり、入金までの日数も会社によって違います。
銀行振込の場合は最短2日〜1週間ほど
多くの買取店は、買取金額を銀行振込で支払ってくれます。銀行振込であればトラブルも起きにくいですし、売買契約の際に振込先銀行口座を記載しておくだけで大丈夫。銀行振込の場合、売買契約後2日〜3日ほどでの入金が目安となります。長くても1週間ほどでしょう。
もし、買取金額を銀行振込と言われた場合には、最初に入金日を確認しておきましょう。良心的な買取業者の場合、売買契約書に入金日もしっかりと記載してその日付に振り込んでくれます。口約束だけではなく、書面で支払日を確定しておくのも大事です。
中には1ヶ月以上かかる会社もあるため要注意
ごく稀にですが、支払いまで1ヶ月以上かかる買取業者もいます。これは会社の仕組み上、締日と支払日が固定されているためです。
この締日と支払日を支払いサイトと呼び、会社によって請求書を受け取る日付と、その請求書を処理する(支払いする)日付が決まっているのです。仮に、当月末締め翌月末支払いの場合、買い取った月の月末日に締めて翌月末に買取金額を支払う作業となるため、最大で1ヶ月ほどのタイムラグが発生してしまいます。
これは買取業者の会社の仕組みなので、なかなか変えてもらうことも難しいのですが、売買契約の際に支払日を確認しておくことで予想外の入金遅れを防げるでしょう。査定の際に入金日を確認しておいて、入金日が想定以上に遅い場合には別の買取業者へ査定してもらうのもありですね。
現金受け渡しの場合は当日
買取金額は銀行振込の会社がほとんどですが、中には現金で支払ってくれる買取業者もいます。買取査定、売買契約が完了すればその場で買取金額を現金で支払ってくれるのです。急にまとまった資金が必要になった方など、お金を急ぎで準備したい方にとっては魅力的に感じるかもしれません。
買取金額が足元見られて安く提示されていることも
しかし、現金渡しの買取業者は「当日支払い」することで売主の足元を見て買取価格を安く提示している可能性もあります。
このお客さんは急ぎでお金が必要そうだから、多少安く査定しても今日売ってくれるだろう。
というイメージを持たれ、そもそもの買取価格が安く提示されている可能性があるのです。急ぎで資金が必要な方にとって当日現金払いは魅力的に見えるかもしれませんが、買取金額が安くなっているのでは意味がありません。急いでいる事情はあるでしょうが、可能であれば複数買取業者に相見積もりを取って、なるべく高い金額で買い取ってくれる買取業者を探しましょう。
買取査定から入金までは2日〜3日、最長で1週間ほどが目安
以上のように、買取査定に申し込んでから買取金額が入金されるまで最短で2日ほど。買取金額が銀行振込となった場合で最長でも1週間ほどで入金されるでしょう。
書類を全て持参した上で店舗へ持ち込みで買取査定してもらい、現金で買取金額を受け取れば当日でも現金化可能です。しかし、1社だけで買取金額を決めてしまうと相場より安い金額で売却してしまう可能性がありますし、現金で即日受け取る場合には足元を見られて買取金額が安く提示されている可能性もあります。
早く現金化することを重視しているかもしれませんが、そもそも高く買い取ってもらうのも重要なポイントです。
一括買取査定に申し込み、銀行振込で支払ってもらうのがベター
なるべく早く車を現金化し、なおかつ高く買い取ってもらうためには
- インターネットから一括買取査定に申し込み
- 高い買取金額を提示してくれた業者に実車査定依頼
- 最短で査定できる日程で調整
- 書類を全て準備した上で実車査定
- 売買契約の際に入金日を確認
という方法が最適でしょう。
高く買い取ってもらいたい場合、複数社に買取査定してもらわなければ買取価格の相場が分かりません。一社だけに査定してもらって買取価格を交渉するのは難しいものです。何社も自分で車を持っていくのは大変なので、複数社の買取見積もりを取る時にはインターネットの一括買取査定がおすすめ。
さらに、査定してもらってから最短で売却できるように、査定日までに売却に必要な書類を揃えておきましょう。書類を紛失している場合は再発行が必要になるため、一括買取査定に申し込んだ段階で書類を整理して足りない書類は再発行に走りましょう。役所で再発行するような書類は窓口の時間も決まっているため、計画的に進める必要があります。
さらに、売却を決めた時に結ぶ売買契約ですが、このタイミングで入金日を確定してもらいましょう。入金日が不明の状態で売買契約してしまうと、入金まで1ヶ月ほど待たされる場合もあります。契約書に一筆書いてもらうのがおすすめです。
急ぎたい人は必要書類を事前準備
車の買取で一番時間のかかるポイントが必要書類の準備です。
車を売る時に必要な書類
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- 自動車リサイクル券
- 実印・印鑑登録証明書
- 委任状・譲渡証明書
車の売却にはこれらの書類が必要になり、自動車検査証(車検証)、自賠責保険証明書、自動車税納税証明書、自動車リサイクル券の4つはあなたが保管しているべき書類です。もし紛失している場合は早めに再発行しておきましょう。
この書類の準備に時間がかかってしまうと、その日数だけ買取価格の入金が遅れます。買取査定してもらった金額の保証期限もありますし、なるべく早めに全て用意して売買契約する必要があります。
無理に急いだ時のトラブル
車を売却する場合、なるべく早く現金化したいと思うのは当然のこと。しかし、大事なのは入金までのスピードではなく、ちゃんと車を高く買い取ってもらうことです。支払いスピードだけ早くても相場より安く売却してしまうのでは大損です。
実際、無理に買取金額の支払いを急いだせいでトラブルに発展した例もあるため、こういったトラブルに巻き込まれないためにもちゃんと準備をして、段階的に進めていきましょう。入金までの日数も大事ですが、車が正式にちゃんと売却できることはもっと大事です。
支払いがされない
スムーズに買取査定してもらい、売買契約まで完了したのに買取金を支払ってもらえないケースがあります。これは上で述べた会社の締日が関係するケースもありますが、悪質な場合には意図的に買取金の支払いを送らされている可能性もあります。
買取業者も会社なので、なるべく支払いは遅らせて、入金(車を次の顧客に売ったお金)は急ぎたいものです。そのため、買取金額の支払いをどんどん遅らせていく悪質な会社があります。最悪の場合、そのまま連絡が付かずに買取金額を支払ってもらえないようなケースもあるようです。
これに関しては、売買契約の際に支払日を確定しておくことでトラブルを回避できます。契約として支払日と支払い方法(銀行振込、現金支払い等)を定めて署名しておけば、もし指定日に支払いがされなかった時には訴訟を起こすことも可能です。支払日を契約している状態になるため、法的にも指定日に支払わせる強制力があります。
減額要求される
早くお金を受け取りたいという雰囲気が査定スタッフに伝わると、査定を長引かせながら査定金額をどんどん減額されるケースもあります。
どうせこのお客は早くお金が欲しいだけだから、ちょっと買取金額が安くなるよう交渉しても条件を飲んでくれるだろう…。
と足元を見られて買取金額を減額する業者がいるようです。あなたにとって本当に重要なのは早くお金を受け取ることではなく、希望額で売却して早くお金を受け取ることです。必ず希望額で売却できるという保証はありませんが、可能であればなるべく高い金額で売りたいのが当然の思い。
であれば、減額要求されることがないように複数社に買取査定してもらうのが一番良いですね。「複数社からの買取査定額を照らし合わせて一番高い金額を提示している業者へ売却する。」という旨を査定スタッフに伝えておけば、査定スタッフとしても不用意に減額要求することはできないはずです。
買取業者が存在しない詐欺
これはなかなかないケースですが、買取査定した業者が実は存在せず、全てが詐欺であったという事例もあるようです。存在しない会社が査定をして車を引き取っていくので、買取金額は入金されませんし車だけ持って行かれてしまいます。
「そんなバカな話があるのか?」と思われるかもしれませんが、実際にそういった詐欺があるのが事実。あたかも正当な会社のように名刺を持ち出して査定し、他の買取業者が付けないような高い買取金額を提示してきます。高く買い取ってもらえると思って売買契約を結んだものの、いつまで経っても買取金額は入金されず、警察に相談すると「そんな会社は存在しません。」というケース…。
こうなってしまっては目も当てれません。架空の会社に売却しているので売買契約自体も何も効力がありませんし、逃げてしまった業者を探すのも現実的に非常に難しいものです。
車の買取というのは高額のお金が動くものなので、できる限り信頼できる買取業者を探すのも大事です。インターネットで探すとしても、他者からの評価がついていたり、大手のサイトに掲載されている業者を選ぶことが重要です。買取店として掲載されているだけではなく、販売業者としても活動している会社は信頼性が高くなります。
もし、車の買取でトラブルが発生した場合には一般社団法人日本自動車購入協会に相談してみましょう。
需要のある車は時間をかけた方が良い
SUVタイプやクーペタイプの車種、コンパクトハイブリッド車種は昨今人気が高く、中古車市場でも高値で売買されています。もしそういった車を売却したい場合には、あまり買取の結果を急がずに、少しだけ余裕を見て売却を進めていきましょう。
需要のある車種は買取業者によって買取価格に大きく差が出ます。その買取業者がその車種を高く売買できるルートを持っているかによって、買取価格に差が生じるからです。また、SUVや四駆の車種は地域性も買取価格に大きく関係します。雪の降る地域に売買ルートを持っている買取業者の場合、それ以外の買取業者よりもかなり高値で買い取ってくれる可能性があるのです。
そのため、需要がありそうな車種を売却する場合、買取金額の入金だけを急いで1社だけで買取査定してもらうのではなく、最低でも3社ほどに買取査定してもらいましょう。需要のある車はインターネットの買取査定サイトでもすぐに査定価格を提示してくれる傾向にあるため、実際に店舗へ持ち込むよりもインターネットの一括買取査定サイトの方がおすすめ。高く、早く売れる可能性が高いです。